VS Codeの機能紹介その３ (検索)

VS Codeの使えそうな機能を何回かに分けて記事に整理していく。
今回は、検索機能について補足。

環境
検索ビューでの高度な検索
正規表現を用いた置換テクニック
globパターン
設定
参考

環境

Windows 11 Home 23H2
Visual Studio Code 1.90

検索ビューでの高度な検索

検索ビュー(Ctrl+Shift+F)についての高度な検索について説明。

以下のいずれかの操作で、検索時に[含めるファイル]と[除外するファイル]の指定が実行可能になる
- 検索キーワード欄外の右下にある[詳細検索の切り替え]、
- 検索キーワード欄にフォーカスがある状態で、Shift+Ctrl+J
[含めるファイル]や[除外するファイル]の条件を指定する時、
- 複数条件を入力するには、”,(カンマ)”を用いる
- パス区切りは、”/(スラッシュ)”を用いる
- フォルダやファイルの指定には、globパターンを使用できる (globパターン参照)
除外するフォルダやファイルを事前設定するには、settings.jsonのfiles.excludeやsearch.excludeを定義する(設定参照)
[除外するファイル]入力欄内の右端にある[除外設定を使用してファイルを無視]をONにすると、.gitignoreやsettings.jsonのfiles.excludeやsearch.excludeで設定したファイルを無視する

正規表現を用いた置換テクニック

検索ウィジェットの[正規表現を使用する]を用いると、以下のような置換もできるようになる。

一致する部分の再利用

検索時に、正規表現で一致したグループを再利用する。

例.
以下のように指定して置換を実行すると、対象が結果のように置き換わる。

検索：^(\w+):[^]:(\d+).* // 最初の:(コロン)までの文字列…1グループ目($1)、2つ目の:直後の数値…2グループ目($2)
置換：$2 – $1 // 2グループ目 – 1グループ目に置換

// 対象
shutdown:x:1:0:shutdown:/sbin:/sbin/shutdown
halt:x:2:0:halt:/sbin:/sbin/halt

// 結果
1 - shutdown
2 - halt

大文字/小文字の置換

正規表現を使用して大文字/小文字を置換することができる。

\u…正規表現で一致したグループの1文字を大文字に置換
\l…正規表現で一致したグループの1文字を小文字に置換
\U…正規表現で一致したグループを大文字に置換
\L…正規表現で一致したグループを小文字に置換

例.
以下のように指定して置換を実行すると、対象が結果のように置き換わる。

検索：(hello)(.*) // hello…1グループ目($1)、hello以降の文字列…2グループ目($2)
置換：\l\u$1\U$2! // 1グループ目の1文字目を小文字に置換、2文字目を大文字に置換、2グループ目をすべて大文字に置換

// 対象
Hello world!
Hello visual studio code!

// 結果
hEllo WORLD!
hEllo VISUAL STUDIO CODE!

globパターン

VS Codeで使用するglobパターンについてまとめる。

文字	意味
*	0文字以上の任意の文字
?	1文字の任意の文字
**	0個以上のパスセグメント
{}	グループ条件
[]	文字列の範囲
[!…]	文字列の範囲の否定

例１．{\*\*/\*.html,\*\*/\*.txt}

{}はグループ条件なので、\*\*/\*.html、もしくは \*\*/\*.txt の意味
**/*.htmlは、任意のパスのすべてのhtmlファイル
**/*.txtは、任意のパスのすべてのtxtファイル

→ すべてのhtmlとすべてのtxtファイルを表す

例２．example.[0-9]はexample0、example1,…

[0-9]は、0, 1, 2, …, 9の任意の数字の意味

→ example.0, example.1, example.2, …, example.9を表す

例３．example.[!0-9]

[!0-9]は、0, 1, 2, …9以外の文字の意味

→ example.a、example.bを表す (example.0は含まれない)

設定

files.exclude

エクスプローラビューから除外する(非表示にする)フォルダやファイルのglobパターンを指定する。
デフォルト値は以下の通り。

// settings.json
  "files.exclude": {
    "**/.git": true,  // .git除外
    "**/.svn": true,  // .svn除外
    "**/.hg": true,  // .hg除外
    "**/CVS": true,  // CVS除外
    "**/.DS_Store": true,  // .DS_Store除外
    "**/Thumbs.db": true  // Thumbs.db除外
  },

search.exclude

検索から除外するフォルダやファイルのglobパターンを指定する。
デフォルト値は以下の通りで、files.excludeの値も継承する。

// settings.json
  "search.exclude": {
    "**/node_modules": true,  // node_modules除外
    "**/bower_components": true,  // bower_components除外
    "**/*.code-search": true  // .code-search除外
  },